令和6年度 入学式

2024.04.09

  • 学校行事

4月8日(月)、令和6年度の入学式がおこなわれました。

大迫校長は式辞の中で「海城知」について触れ、自作の詩『海城知』を朗読して新入生を歓迎しました。
※「海城知」の説明と詩『海城知』は本記事の後半に紹介しています

《学年主任挨拶》

《担任・副担任紹介》

332名の新入生たちが、豊かな6年間を送ってくれることを願ってやみません。

「海城知」とは

海城中学高等学校がこれまで生徒たちに涵養して来た「新しい学力」と「新しい人間力」とを統合した資質・能力のことであり、海城でしか身につけることのできない「生命体」としての力です。

それは、「自然科学」「社会科学」「人文科学」のみならず、人間の生命にとって必要なあらゆる知をカバーする「総合知」でもあります。

『海城知』    大迫 弘和

君は
背筋を伸ばす
君は
視線を伸ばす
君は
思いを伸ばす

広がる大海原
波立つ水平線
君は
まっすぐに
それらと一体になっていく

太陽に照らされ
その輝きをはね返し
波に包み込まれ
しかし君は歌い続ける
蒼穹を誘(いざな)う歌を

すでに友は横にいる
大いなる旅路
未知の航路を
共にする友が
君は友とともに風になり
海原を翔け抜ける
君は友とともに星になり
海原を迷う人を導く
そのようにして
新たな物語が紡(つむ)がれる

いつしか
君の中に
宿るものがある
確かな何かが
君はそれに気づく

海城知

君は
海城知の体現者となるのだ
それこそが
新しい紳士
称号ではなく
実存として

自らを律するルールは
自らが決める
そのような意志も
海城知だ
君は
それを纏(まと)うために
ここに来た

それは武器とは違う
武器から最も遠くにあるものだ
それには体温がある
君自身の体温が

君は知的であり
身体的であり
そして何より
人間的である

君は躊躇(ためら)わないだろう
目の前の人たちを救うことを
君は挑むだろう
未来の危機に
だれよりも勇壮に

君から迸(ほとばし)る海城知は
人たちに
夢と希望と
生きる勇気を与えるだろう

大海原に君
抜き手切り
海城知を目指す君